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特 集



2009年12月12日(土)
豊島区池袋勤労福祉会館 

開かれた議会をめざす会 シンポジウム 報告
シリーズ落とせダメ議員! 第1回 賢い市民が議会を救う

  -まず“議員仕分け”をしよう-

ダメ議員の実態を各地から報告。

開かれた議会をめざす会 シンポジウム 報告(敬称略)
※これは発言要旨です。話したままのテープ記録ではありません。

2009年12月12日(土)午後 豊島勤労福祉会館
「シリーズ 落とせダメ議員! No.1  賢い市民が議会を救う −まず“議員仕分け”をしよう!−」
ダメ議員の実態を各地から報告。

【第1部】議会ウオッチングの会、4団体から報告
☆参加団体
えびな市民オンブズマン 渡辺貴志子
くにたち市議会を見ていく会 佐藤節子
相模原市議会をよくする会 赤倉昭男
多摩市議会ウォッチングの会 神津幸夫
★コーディネーター   岩垣清文(むしょう@朝霞市)

【第2部】徹底討論
賢い議会にするには 
ダメ議員の仕分けをしよう!
★コメンテーター 小林弘和専修大学法学部教授(地方自治・地方議会・行政学)

■代表挨拶(奥山たえこ)
予想以上にたくさんの方が集まってくださり、ありがとうございます。
  当会の目的は名前の通りで、開かれた議会をめざして活動している(配布資料参照)。しかしいくら仕組みが出来ても、そこで活動する議員がダメな人ばかりだったら、議会としてはどうしようもない。そこで今度は議員を変えていこうと考えた。次の統一地方選挙まで、今日を含めて3回シリーズ「落とせダメ議員!」を予定。シリーズNo.1の今回は「賢い市民が議会を救う」。賢い市民とはみなさんのこと。−まず“議員仕分け”をしよう!−とのサブタイトルをつけた。

■司会 岩垣清文(むしょう@朝霞市)当会会員
ウオッチング団体がこれほど集まることは初めて。会場からの質問も時間を用意しているので、お楽しみに。
  自分の方から質問を振って、答えていただく形で進める。

まず、「ウオッチングをなぜ始めたか、きっかけは何か」を、各団体に伺う。

★相模原市議会をよくする会 赤倉昭男
10年前、3人の主婦が呼びかけた集会に出席、設立に参加、副代表に。その後本格的に活動し、2年後に代表になった。行政をよくするのは議会がよくなることが条件と考えていた。

★くにたち市議会を見ていく会 佐藤節子
会員それぞれで違うが共通するものとしては、議会の空転で何事も決まらないことが続いたことだ。市民参加条例も否決、赤い三角屋根の駅舎保存も決まらず、市民参加のさまざまな条例や計画も否決された。市民に混乱の実態を知らせたいと思った。

★えびな市民オンブズマン 渡辺貴志子
ウチは熱心なウォッチャーではない。興味のある時だけ傍聴している。オンブズマンそのものには市長との交流会をきっかけに、フラフラと入った。活動してみて、自分は市のことを何も知らないことに愕然とした。

★多摩市議会ウォッチングの会 神津幸夫
胸はれるようなきっかけはない。妻に促されたのは、私が粗大ゴミになっては困るとの妻の思いやりか仕掛けか。総会に出席し飲み会に参加したら、他の方はみな自分より年配で、「我が会にもやっと青年が入ってきた」と言われた。知的好奇心がある方々ばかりが、市の先を思う熱い気持ちが伝わった。

■司会 ウオッチングを何故続けているか、続ける秘訣は? 効果は?

★相模原 赤倉: 言わせてもらえば、代表を自分がやっているからここまで続いている。自分が率先していろんなことやらないといけない。傍聴は必ずやっている。傍聴しないと発言権はない。広報紙の紙を買ったり、印刷作業の人集めなどもする。リーダーとはそういうものだ。 活動が世間に知られることが重要で、相模原市の記者クラブにいつも顔を出し記事にしてもらう。新規のことと継続とを地道にやってきた。
  一期4年間浪人した議員がいた。この再選した議員の感想によると、「議会はものすごく変わった」と言う。われわれの本気度が認められてきたせいか、議会の不祥事などあると、神奈川新聞などがかならず私にコメントを求めてくる。 他には、議員の椅子が13万円、傍聴者のは2万円だった。おかしいじゃないかと言ったら、メモが出来るテーブルのついた椅子に変わった。議場の傍聴席の急な階段に手すりが出来た。難聴者のためのイヤホンが設置された。これも成果かと思う。マスコミの力も借りてがんばっていきたい。

★海老名 渡辺:ウチの会の代表も長い期間同じ人物、78歳。彼がやめたら空中分解するだろう。
  初めて傍聴に行き、氏名、住所を書かされた時、ビビった。警察で始末書を書かされているような感じ。私は市民、主権者なのに。「傍聴の心得」で禁止事項ばかり言われるのもおかしい。それよりも、議員全員の名前と顔を覚えたら5級、「ギウン(議運:議会運営委員会)」とかの議会隠語が分かったら1級、とか、議員にガンを飛ばせるようになったら黒帯とか、書いてくれたら傍聴する楽しみも増えるのに(笑)。  傍聴を続けることで、議会の仕組みが分かるようになったと同時に、理不尽さも分かるようになった。 議会には「議会先例集」があるけれど、あれは新人議員いじめにほかならない。「会派」という言葉は選挙運動で一切出てこないのになぜ存在するのか。本会議での討論や、予算決算の質疑は「会派の代表」でなければできないことになっている。無会派の議員は質問さえできないのは憲法違反ではないのか。それに、「会派の代表」ということは、それ以外の議員は何もしなくてよいことになる。ウチの会で、その「先例」について改善するよう、議長に質問書を何度か出したが、まともな答えが返ってこない。多分、読解力がないのだろう。
  議会は行政視察という観光旅行に行く。議会事務局員に引率してもらって。しかも報告書も事務局に書かせていた。それを入手して会のインターネットで発表したら、最近やっと全員がA4に1枚、報告を書くようになった。

★多摩市 神津: 日を重ねる毎にすがすがしい思いがする。自分はこれまで企業生活の中で、いろいろ慮ってきた。しかし、今の会は、不偏不党、中立が会のモットー。誰におもねることもない。会を長続きさせるには、何(腹の立つようなこと)があっても、一旦は自分の腹の中に収めるようにしている。 成果はというと、発足当時のニュースを見ると、内職、居眠り、センスのないヤジは止めなければならないと書いてある。その点はよくなった。傍聴席に一人でもウオッチング会員がいるかいないかで違っていると確実に思う。対・行政との関係では、以前は、答弁時に課長を連れてくることが多かった。(課長が席に不在になることで)市の行政が滞っているのではないかと気になる。いまは部長がほとんど自分で答弁している。
  ニュースは800部、通信簿は数千部作る。サイトを数年前に立ち上げた。議会の終わった日のうちに、急いで帰宅して、簡単にその報告をしているが、アクセスのカウンターは60程度と寂しい。ニュースは駅頭でも配布している。当初は受け取ってくれる人は2割くらいだったが、今は8割になっている。最近は1〜2名くらいだが、激励してくれるようになった。

★国立 佐藤: 最初始める時、4年半は絶対に続けよう(次の選挙が半年後だったので、その次の選挙までとなる)と約束して始めた。成果を見るには継続しかない。心がけとして自分たちが議員より偉いなんて思わないこと。実際にあったことのみを伝え読む人の判断に任せる。公平性が大切で、だからこそ市民も見てくれる。 議会の変化はあまりない。確かに居眠りや汚いヤジは減ったがこれは当然のことで効果といえるほどではない。インターネット中継が始まったが、これは時代のおかげもある。 議会の変化を呼ぶには選挙しかない。効果は次の選挙で出てくると考えている。

■司会 個別の議員にはどのように対応しているか(恨みをかわないか、情が移らないかなど)

★海老名 渡辺: 何もない。議員は何かあると次の選挙があるので気をつけているのだろうと思う。事務局職員とは・・あります。 

★国立 佐藤: 最初は匿名の抗議などがファックスや電話であったが、その後は何も無い。問題を起こさないために複数で傍聴し、報告を共有し、議論したものをニュースで伝えている。会議を記録したテープを情報公開請求して事実に間違いないように確認する。

★多摩 神津: 私達の会に日頃批判的な会派議員が「ウオッチングと言ったって、たった1〜2人じゃないか。三流週刊誌か」と大声で、聞こえよがしに言われたことがある。カッときたが、こちらを気にしている証拠だ、言わせておけと取り合わなかった。 ある時、議会中の携帯メールはけしからんと言ったら、抗議がきたが冷静に書面でのやり取りということで落着したこともある。

★相模原 赤倉: 当初は「市議会をよくする」という名前がおこがましいと嫌われた。広報紙の匿名議員名を実名に変えたら、すごい反応だった。『通信簿』は選挙の2か月前に発行した。すると選挙で落ちたらどうしてくれるんだとか、「弁護士と相談しているから」とかの声があった。でもそのうち、あの議員がウチの地域に引越してくるんだけど、あの議員の通信簿の成績どうなっているのと、ライバル議員から聞かれたこともあった。 神奈川県下の議員780名全員にアンケートをとったことがある。回収率は、10.2%。低かったのは、藤沢市と三浦市で、2%くらい。でも相模原市は100%の回収率だった。年1回開く「市議会報告会」には、いまでは自民党系も来るようになった。公明党もきた。ウチの会の行事に参加しない会派はなくなった。共通の価値観のある議員と話をするけれど、相手は偏らないようにしている。政党の会合に呼ばれたら、どこの政党でも必ず行く。始めた当初は共産党の点数が高かったから、共産党系だと言われた。議員たちとは、趣味や出身地など共通点をもとに話題を持つようにしている。

■司会 ウオッチングを続けていて、嬉しかったこと、心温まるエピソード、許せないということは。

★国立 佐藤: 配布するときに、市民からの「待っていた」という好意的な声が嬉しい。カンパも寄せられる。公民館などに置いているが毎回すぐなくなる。市役所のものは職員も持っていくようだ。
  中間の評価をすることにした。4年に一度では改めるための時間がないと言われたので。悲喜こもごも、議員は気にしていることがよく分かる。公平に書いている。ニュースが待たれていることが一番うれしい。

★海老名 渡辺: ズバリ、良い議員と悪い議員の違いが分かるようになった。こればかりは傍聴しなければ分からない。

★多摩 神津: 浄財をいただいたこと。朝、駅頭でもニュースを配っているが、忙しい中を声をかけてくれる人がいること。ホームページを開設した時、運営費用を捻出しようと、バナー的な広告で賛助会員を募集しようと病院などに依頼に行った。「政治的に偏ったものはお断りします」と言われたところもあったけれど、評価してくれ、浄財を下さるところもあった。

★相模原 赤倉: 話を聞かせてほしいと日本各地からお呼びがかかること。波が広がっていると思う、やっていてよかった。昨年、開かれた議会をめざす神奈川市民団体連絡会を結成した。機関紙「議会ダイジェスト」を発行したが、総務省によると、こんな動きは始めてだとのこと。 通信簿を始めた頃、ウチに85、6歳の人が来られて、3万円カンパをくれたことがある。あなたたちの活動に賛同する。自分は先が長くない。カンパは女房に内緒だから領収書も礼状も送ってくれるなと。自分たちの活動が報われていると思う。

■司会 では、ダメ議員のベスト3を伺う。ダメにベストといくのも変だが、ワーストと言うには気が引けるので。

★国立 佐藤: ダメ議員という表現は抵抗がある。まちによってそれぞれ問題のあり方が違うし、例えば相模原市とは規模が違う。どんな議員が問題なのかということはそのまちで違うと思う。強いて言うなら、まず利権を追求するとか威張る人とか人格的に問題のある人は当然だめだということを前提にした上で、
◎自分は市民代表だと公言する人。これは市民参加をいやがる傾向がある。支持者の顔ばかり見ている。
◎自分の言うことが正しいと信じている人。正義の味方のつもりかもしれないけれど、人のいうことを聞かない。
◎人の良いだけの人。利用されるだけで役に立たない。議員としては要らない。

★多摩市 神津: ◎部分の最適だけで、ものいう議員。わが地域をどうしてくれる!とばかり言って、全体最適を無視する議員。市民には結果しか見えない。そのお金(財源)はどこにあるの(と聞きたい)? それは他の人に言ってちょうだいということか。政治家の仕事は全体最適を見ること。
◎専門分野を持たない議員。政策立案は難しいことだとはわかる。でも勉強しない議員はダメ。例えばIT分野が分かる議員はほとんどいない。総務省のシステムの入替え問題なども控え、議員にその知識があり、費用の適切なチェックができる人がいないと市民が損をすることになる。市を経営する行政へまちに合った企業誘致などのマーケッティング立案能力も必要。高齢化が進むわが町の将来を考えて、第二世代のまちづくりのための力とならねば。市長の提案に対しきちんとチェックやってくれないと、市民が損をする。
◎風見鶏議員。自分の信念はどこにあるのだろうと思うような議員。最終採決では、それまで言ってたこととまったく違うことを言うなど。 

★海老名 渡辺: まず◎1番目:議員の器じゃないヤツ。つまり政策に対する理解力、調査能力、言語力がない議員。
◎2番目:市長や職員にへいこらするヤツ。答弁を聞き終わる度に毎回「ありがとうございました」と議員がいちいち言うのは市民からすると聞き苦しい。
◎3番目:議会を朗読の場だと勘違いするヤツ。人に作ってもらった原稿を、職員と交互に朗読し合う。

★相模原 赤倉: 渡辺さんのまとめと同じだが。
◎職員の作成した質問を代読する人。
◎行政のチェックをする意欲のない人。
◎法律、財政に通じていない人。だから地方議員選挙出馬検定試験をやるべきだと考えている、これを今後提案する。議員はとても大事な仕事をやっているのに、例えば相模原市では年間2千億円もの金を動かす人が何の資格もない、これじゃ困る。国家資格の必要な仕事はたくさんあるのに、議員だけないのはおかしい。  

■■会場からの質疑
☆問 海老名の方に。議会事務局とのいざこざとは例えば何。 
★海老名 渡辺: 議会との話ということで来たので、職員とのいざこざは、今日は触れないようにします。

☆問 会として政策提言を行ったり、勉強会したり、価値観を合わせるなどはしているのか。【???質問趣旨 よく把握できず】
★国立 佐藤:議会終了後、議会を振り返る議論をみなでする。(一人の判断に偏らないように)毎回クロス集計している。運営委員の10名は共通理解を持っている。

★相模原市 赤倉: 勉強会を定期的にやっている。私たちの会は議会のことを中心にやっている。直接行政に対することはしない会である。

★海老名 渡辺: ウチはオンブズマンなので、ウオッチングだけでなく、市長との交流会もする。市長の方でも年に何度かタウンミーティングとして、市内の10か所以上で市民と直接話している。それに対して、議員で(支持者に限らず)広く報告会をやって市民と対話しようとする人は24名中2名だけ。議員のことは頼りにしていない。メンバーの質を言うなら、議員の質は市民の質。どんどん上げていきたい。 

★多摩市 神津: 議会改革で市民も参加し、議会基本条例制定をめざしているそれがどんなものになるのか、期待もしている。その一つとして与党対野党の対立の議会ではなく、たまには政策において行政対議会対峙の展開をしてもらいたい。

☆問 オンブズがいるのは議会として恥だと思うが、議会は必要だと思うか。他(政務調査費、議員の出勤データ、議会態度)。

★海老名 渡辺: 政務調査費の公表を行っているのは無会派の一人のみ。領収書は必要なので、市民が要求すれば公開するだろう。私個人的には議会は不要だと思っている。2年前の選挙の時、立候補者にアンケートとってそれを市民に公開したが、質問の最後に、わざと「市議会不要論も出る中、その存在価値について」という項目を作った。「議会不要論など聞いたことがない、反対にオンブズマンの存在意義がないのでは」と答えた人もいた。

★多摩市 神津: 議会は不要だと、段々そう考えるようになってきた。行政にチェック機関をつくって、専門性を持ってやってもらえば、その方が市民のためにはよくなるかと思う。会議中の離席のデータは取っている。必要な機会があれば指摘できるために。政務調査費の領収書添付については、条例を変えなくとも、議運で決めればできるはずだ。

★国立 佐藤: 議会は必要だと思う。行政のチェックなどまだ役割があり無くすわけにはいかない。行政改革が進めば違ってくるかもしれないけれど、今の状況では必要。ただし現状は変えないといけないと思っている。 居眠りや離席のチェックをしているかどうかといえば、会議1時間で15分休みをとっているから本来離席はないはず。居眠りなどは記録している。公表はすぐにやらないが、2年に一度まとめた評価の時に書くので、議員も書かれると分かっている。議員の中には、私たちは議会の外で色々活動しているのにと言うこともあるが、私たちは議場の発言のみでチェックしている。議員は議会という公式の場で発言することがすべてと考える。その発言を聞けば勉強しているのかどうかもわかる。

★相模原 赤倉: 私も議会不要論。しかしそれは、市長がまともだったらの話。もし市長がだめだったら議会がないと困る。
議会は、議員の半数は選挙で、あと半分は公募でなるという形がよいと考えている。議員にはそれなりの報酬を払い、片方は日当制とする。ほとんど無給の市民ががんばっているのを見たら、議員の質は上がるだろう。司法だって、裁判員制度が始まったのだから。議会も本気で改革をやらねばならない。市長次第だと思う。
  トイレ離席のチェックはしていない。以前A議員が席にいない、なんでいないんだと控え室に行ったら、彼は控え室でお茶を飲んでいた。するとちょうど他の、改革派のB議員がその控え室にやってきた。A議員がここにいることを知っていたわけだ。当初は望遠鏡を持ってきて、本当に寝ているかをチェックしていたが、さすがに今はやっていない。
  議員の出馬検定試験の内容は何かというご質問だが、詳細はまだ決めていない。しかし、市の経営に参加するのだから、そういう議論ができる人でなくてはならない。検定制度は理想だ。難しい話ではない。責任ある仕事に就く人は国家試験を受けた上で、就職している。なぜ議員には資格が必要ないのか。(「試験問題は行政じゃなくて、市民がつくるべき」との会場からの声に)その通りだ。現役の議員には通信簿がある。一期で新しく入ってくる議員(前回は19名の新人)にどうバリアを作るかが問題。

☆その他、会場からの意見
・議員はダメだというけれど、皆様方が選んだのだ。オンブズマン気取りで言っているが。議員は資格ではない。選挙は人気投票だ。
・議会ウオッチして4年目。わが市の議会最下位議員は辞めた。
・不要論が大勢だけど、市長独任制とは違った多様な話が必要で、議会にではなくて住民への分権が必要。第一、今の議員を選んだのは市民。今あるなかでどうするかを考えてもらいたい。

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顧問の小林先生のコメント
  ウオッチャー活動は、重要なこと。大学の学生に課題出すと、議会が格好(だけは、一応)よくなる。それまで、議場でヌード写真週刊誌見ながら聞いていた議員が、「え、学生が傍聴に来ている? 法学部?」と聞けば、自浄作用は少しはあるだろう。
  外国の話をすると、韓国の落選運動に関わっていたことがある。韓国は、地方議会でも小選挙区制度。小選挙区制度の重要な点は、選挙区ごとに1人が当選するかしないかなので、他の選挙区の人は何も影響を与えられないこと。だから、いやな候補者は、対抗馬を出して落とせばいい。当初、韓国でも落選運動は法律で認められているわけではなかった。それが出来るようになった。いまは、落選運動するよりは、よい議員を出す方がよいということに、運動の方向がなっている。
  選挙講座をやって議員をつくったこともある。国会議員もいる。すると「先生出ろ」と言われるが断っている。市民に頭下げたくない。市民検定こそするべきだ。落ちた人は公民権停止とか。第一、(立候補しても)自分に入れるかどうかも分からない。市民だって、飲み食い、弁当で一票を放棄している人がいる。
  だから、市民に正しいこと伝えるための教育が必要。市民を変えるということ。具体的な事実を提供することが必要。例えば出席率。当会はアンケートで(2008年に)議会評価した。まともな議員が活動できる議会が必要。まともな議員は、まともな議会にしか生存できない。会の運動は最終局面にきている。
  情報提供は、議会が自分でやるべきこと。どうしてか知らないが、ほんとはやるべきことを、議会はやってない。以前選挙の前に、全議員の会議の出欠を公表した議会事務局がある。ワースト3名は落選した。選挙後、事務局は攻められて、二度とやっていない。事実を提供してほしいのだが、すべき組織がやっていない。議会に、やれと要求することが必要だ。まともな議員は賛成するが、そうでない議員は反対する。反対する議員を公表するのもよいかもしれない。議会のホームページにつまらない写真を載せるよりは。
  評価部分に関わることを書くのと、事実を峻別することが必要。市民も自分でランキング付けすることはできる。最終的には、色々な評価が多様な団体によってなされていてよいのではないか。評価が1つであるべき理由はない。

  オンブズマンは、議会だけを取り上げることでよいのか。市民との両方でなくては。裏番組とかね。市民の中には良い人もいる。(ダメ議員の)実態を知っていても、それでも(市民は落選させずに)当選してくる。まじめな議員ほど、議会の中心からはずれている。(開かれた議会をめざす会という)こんな会に出てくる議員は、議会では嫌われ者だ。
  ある議会で市議会史の編纂を依頼されたことがある。一期目の議員には質問させないでお茶汲みさせている議会。そこは特定の会議録が永年保存はしていないことになっている。「5年で廃棄」と言っているが、実は事務局が永年保存している。それを元に編纂したら、議員に文句言われた「そんなこと言ってない」と。いや議事録に残っていると説明したら、議事録は嘘を書いていると言った。
  ある時、頼まれて地方に講演に行った。飲み会で、ある議員から「先生は一般質問作れますか」と言われたから、冗談のつもりで「出来るよ。でも高いよ」。ところが「お願いします」と即決。仕方ないので、以前作ってあったものを送ってやったら、今度はそこの執行部の知人から、「死んでた議員が生き返った! 答弁が出来なくて困っている。教えてくれないか」と連絡があった。「いいよ。でも高いよ」、「お金は無い。でもうちはカニが取れる」というので、書いて送ったら、議会が円滑に進行したと両方とも喜んでいた。いったいこの現状を、どう考えればよいのか。
  傍聴に行った学生は、委員長報告に議会が爆笑したが理由がわからなかったので終了後に議会事務局に聞いたら、漢字を読み間違えたと教えられた。そして、自分の報告を自分で書いてないのはおかしいと憤慨していた。また、昔は「傍聴人取締規則」があったことを知って、取締りとは何だと怒る学生もいる。まあ、そうやって少しづつ変わってくる。
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■司会 議員評価はできるか?

★多摩 神津; 信頼される議員とは何だろうか。前回の市議会議員選挙時の通信簿評価ベスト3人のうち1人が落選した。ウオッチングの会の効果はどこにあるんだと思った。多摩市の投票率は47%、この投票率で、当選した議員の数は、市民の総意を反映しているのか。そうでないと思う。投票率を60%くらいにして民意を反映するものにしてきたい。市民がちゃんとしないからだ。少なくとも選挙に行き、投票してほしい。とにかく事実を市民に伝えて、選挙に言ってもらうことが肝心。

★海老名 渡辺: ウチはメンバーが全部の議会を傍聴することができないので、通信簿は作れない。しかし、自分もダメ市民として、選挙の時のヒントは欲しい。県議会選挙・市長選挙において、告示前に立候補予定者を呼んで公開討論会を開催した。特に市長選前には1100名のホールで900数十名集まった。投票率も50%超えたと思う。 市議選では30名を呼んで公開討論会は無理なのでアンケートにした。28名中22名が返答した。回答をサポートセンターにおいたり、サイトで公表した。
  信頼される議員と言うのは、まず、小さな機会も捉えて市民と対話する。議員として出来ること、出来ないことを自覚し、また自分の分からないことをすぐに調べる。性格が素直で、よく聞き、よく話す。そういう人・・人間として信頼できる人だと思う。 市民への啓蒙ということであれば、海老名選出の県議会議員が議会傍聴ツアーをタウンニュースで募ってやっている。2000円くらい?で県議会議場などをバスで回る。考えたものだと思う。

★国立 佐藤: 市民は、事実を知らないと理解できないところで投票したりしなかったりしている。手弁当で傍聴を続けるのは実は大変なことだ。議員を評価できるかどうかは分からない、私たちは事実を伝え市民に判断してもらうだけだ。

★相模原 赤倉: 評価はできる。調査能力、行政への説得力、議場における態度、公約達成への努力。
  神奈川の高校(単位制の学校)が来週本会議の傍聴に行く。社会科の教師が指導している。見どころを教えてくれと言われた。発言する議員がどのような議員かを調べよ、私たちの『通信簿』持っていけ、目的がないと意味がないと伝えた。評価はやらねばならない。

★司会 岩垣: 市民としては、ガミガミ言うだけでなく育てることも考えるべきです。『お母さんのガミガミが子どもをダメにする』という本があるが、議員の育成は子育てと同じです。ガミガミ言うばかりでは、議員をだめにしてしまう。だから1回ガミガミ云ったら、1回ほめる、これが大切だと思う。ほめることが無いなどと言わずに褒める努力をする。そして育てる、これも市民のやるべきことでしょう。ただ、議員さんは一般にプライドも高いから、直接褒めるのでなく、間接的に褒める(つまり、第三者を介して間接的に伝える)のが褒め上手だと思う。すると議員さんも抵抗がないはずだと思う。

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■司会 では最後に顧問の小林先生にまとめとしての講演をお願いする。

★小林先生: 議員評価は可能かと言えば、可能だ。しかも大まかな内容であれば、長い準備期間がなくても出来る。議員評価ソフトでさえ作成可能だろう。しかしそれが絶対ではない。絶対でなくても、波風は立てることになる。池に石を投げることが必要。試行錯誤してみる。地方議会に民主主義の実態はあるのか。
  そもそも二元代表制は矛盾をはらんでいる。首長と議会の両方を選ぶのだから。学者風の話をすれば、首長は憲法上において規定されたものではない。では地方議会はといえば、憲法の規定にある。一方、地方議会を廃止できるかと言えば、自治法上では、町村総会に変えることができる(94、95条)。さらに、現実には、首長は議会に比べて非常に大きな権限を有している。この憲法上において規定されているかどうかということと、現実の首長と議会のギャップに、実は議会の大きな問題が潜んでいる。そして、ポイントは、議会じゃなくて、ダメな議員が要らないことだ。議会は要る。首長は、今の形でなくも法的には可能。志木市の穂坂邦夫元市長(公言通り市長を一期で辞めた)が提唱した市の支配人制度、これは法的な改正をしようとすればやれる。憲法改正不要。存在を保証されているのは議会の方。さらに、市長にも非常にダメな人がいる。いますよ、ムダな人がいる。議会が執行部をチェックすることが必要。議会は、そのスタッフとして諮問機関をおくことができるのだから、専門能力がないといけない。
  話は変わるが、皆さんの議会のウオッチングという言葉はどうもうまくないと、以前から思っています。現在皆さんがやろうとしたり、市民から求められているのは、議会を見たり監視したりしているだけではなく、より積極的な活動ではないだろうか。何かいい言葉がないものか。また、評価するにあたって、画一的なマニュアルは作らない方がよい。選挙で議会が一新したら、議会先例集の再確認や洗い出しをする議会もある。いまやそれは珍しくない。先例集と違ったことをしてしまった、どうしたらいいだろうと相談されたが、それを先例にすればいいと言ったら、理解できない様子だった。(笑い)。誰も知らないものを先例にすること自体がおかしい。
  議会は、やり方が議会ごとに違う、だからウオッチングも違ってくる。代表がいなくなったら私たちの会はなくなると言ったが、一人の人に人生かけて犠牲にするのはよくない。

                                                                             以上 

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